話し上手よりも聞き上手を目指す
学生時代に人気があったり異性にもてたりする男性というのは、話し上手であったり場を盛り上げるのがうまい人であったりします。
お笑い芸人のように周囲を笑わせることができたり、気の利いたことを切り替えしたりすることができたりするということが大きな魅力のように思えるからです。
実際そうした「トーク上手」な人は自分のコミュニケーション能力を高く評価していることが多く、社会人になってからも同じ方法で多くの人に接していくことを実践していることがよくあります。
しかし会社で勤務をしたりして仕事をとっていくことを考える場合、そうした「話し上手」というのは必ずしも万能な能力というわけではありません。
むしろ学生と同じような感覚で周囲と接することが逆に自分にとってマイナスの評価になってしまうこともあるので注意が必要です。
というのも仕事をしていくときは相手を自分の考えで「説得する」ということはあまり必要ではなく、逆に相手の話を聞いてそこから何を望んでいるかということを提案していく「察する」という能力の方が重要な場面が多いためです。
社外の人だけでなく上司や同僚に対しても、自己主張をガンガン飛ばしていくという人は正直受けがよくありません。
若い時期は特に謙虚な姿勢をなくさず相手を立てるという気持ちを忘れないようにしましょう。
まずは相手からの信頼感を勝ち取る
これは自分が逆の立場になってみればすぐに想像することができます。
もし自分が何か欲しいものがあってお店などに行ったとき、そこで対応してくれた店員さんが一方的に特定の商品のよいところだけを話続けていたらどうでしょうか。
「自分の売りたい商品ばかりを押し付けてきて感じの悪い人だな」という風に思ってしまうことでしょう。
逆に自分がどういった商品が欲しくて、今どんなことに不満を感じているかということをきちんと聞いてくれ、それに対してのおすすめの商品を教えてくれるような人のことを「この人は信頼できる」と感じると思います。
それまで口下手であまりコミュニケーション能力に自信がないという人も、こうした人の話を丁寧に聞くということを習慣づけていけば、自然と周囲からの評価も高くなっていきます。
合わせて口先だけでなくきちんと約束を守ったりするなど誠実な対応をしていくことこそが、長期的にコミュニケーション能力を高めるための手段なのです。