水

冬に脱水症状?夏だけじゃない!脱水症状の予防方法

脱水症状の原因とは

夏場の暑い時期になると、頻繁に脱水症状に注意するようにという宣伝を耳にするようになります。

特に小学生などの子供やお年寄りは知らずに体内の水分が不足しているということがよくあるので、夏の時期には水筒の携帯が欠かせません。

大人として会社で勤務をしている人も、水分を補うためにマイボトルを持ち歩く人は多くいることと思います。

脱水症状にかかると体内で必要な体液が回らなくなってしまうので、具合が悪くなってきたり、場合によっては意識を失ってしまうようなこともあります。

人間の体は体格にかかわらず常に6割が体液によって構成されているので、水分の不足というのはすなわち体を構成する成分が不足してしまうということになります。

よく脱水症状と言うと体の中の「水」が不足するかのように思われていますが、実際には水そのものというよりも血液やリンパ液を含む多くの体液が不足した状態になることをさします。

体液が不足してくると体中に回るはずの酸素が不足したり、老廃物を排出したりすることができなくなってしまいます。

特に夏場は体温調節ができなくなってしまうことによりすぐに体調を崩してしまうことがあるので目立って感じられるのです。

怖い「かくれ脱水」の症状

脱水症状が最も多く起こるのは夏場の時期ですが、実は夏にだけ起こるわけではありません。

ここ最近増えているのが「かくれ脱水」という梅雨の時期や冬などの夏場以外の時期に起こる脱水症状です。

「かくれ脱水」の特長は通常の脱水症状のようにわかりやすい自覚症状や体調の変化が起こるというわけではなく、特に大きな変化を感じることなく静かに進行していってしまうということです。

夏場に多く発生する脱水症状もその初期段階としてかくれ脱水が進行しているということもよくあります。

かくれ脱水になると体全体の水分が不足してくることから、わずかながら体に変化が現れるようになります。

慢性的にかくれ脱水の症状を感じているということもあるようで、そうしたときにちょっとした環境の変化があると一気に重篤な脱水症状を引き起こしてしまいます。

かくれ脱水が疑われる症状としては「夜に足が頻繁につる」「それほど暑くないのに大量の汗をかく」「めまいや立ちくらみをする」「集中力が低下してうまく作業や家事ができない」といったことです。

他にも体が部分的にしびれるようになったり、体温が低下して手のひらなどが急に冷たくなったりしたときにもかなり危険です。

慢性的にかくれ脱水が起こると肌がカサカサしたり、口の中が乾いてうまく食べ物を噛んだり飲み込んだりしにくくなったりすることもあります。

放置しておくと危険な状態になることも

かくれ脱水の場合にはそれ自体がただちに体の不調になるわけではないのですが、放置しておくことで重篤な症状を引き起こすことがあるので注意が必要です。

体内の水分が不足するということは血管が収縮した状態となることでもあるので、その状態が続くことで心筋梗塞や脳梗塞といった危険な症状が起こりやすくなります。

なんとなくぼんやりとして集中できないというときには急に意識を失うこともあるため、危険な工事現場で勤務をしている人や自動車を運転する人は自分だけでなく周囲の人も巻き込んでしまうことが考えられます。

かくれ脱水を防ぐためには、体が乾いたり冷えたりしたと感じたときにすぐに水分の補給をするのが効果的です。

このとき普通の水よりも電解質を含んだものにすることでより素早く体内の不足した水分を補うことができます。