お風呂

お風呂の適温とは

お風呂の温度は何度に設定していますか?
お湯の温度が1度違うだけでも、健康に与える影響が良くも悪くもなります。

お風呂の適温とは

お風呂の適温は人それぞれで変わりますが、42度が境目になります。42度は自律神経の境界線になるからです。
42度以上になると、入浴中でも交感神経が活発になってしまい心拍数が高くなり、血圧が上がります。
逆に41度以下になると副交感神経のスイッチが入り、心拍数が低くなり、血圧も下がります。1度違うだけで、体にとっては真逆の効果になってしまうのです。
疲れを取りたいならぬるい温度のお湯で。副交感神経を刺激しリラックス作用をもたらします。
ぬるめのお湯に20分程度の入浴は、体への負担が少なく、全身をくまなく温める入浴方法なのです。

自分の体温を知っておく

最近では体温を測る機会が多いため、自分の基礎体温を知っている人は多いのではないでしょうか。
この基礎体温がお風呂でも役立ちます。ぬるめは体温からプラス2、3度くらいで、熱めは体温からプラス5、6度となります。
例えば体温が36度の場合、38~39度がぬるいと感じる温度です。そのため、38~39度が一般的といわれる温度に想定されています。
温度が高めの人、低めの人それぞれなので、一般的といわれる温度とあわない人がいてもおかしくありません。
また、体温は気温の影響を受けるので、夏場と冬場では適温が若干変わります。季節や体調にあわせて温度を調整するようにしてください。

熱めのお湯は要注意

高齢者や高血圧の方に、熱いお湯のお風呂は大変危険です。42度以上ないとお風呂に入った気がしないという人もいますが、熱いお風呂につかっていると心拍数が急上昇し、体に大きな負担がかかります。
お風呂での事故を防ぐためにも適正温度で入るようにしましょう。
もしも熱い湯に浸かりたいというなら、最初はぬるめのお湯で浸かって、出る前にお湯を沸かし、温度を少し上げると脳が熱いお風呂に浸かったと錯覚してくれるので、ぬるめのお風呂でも満足感が得られます。

お風呂に浸かりすぎもよくない

入浴時間は15~20分がベスト。長く浸かって汗をたくさんかくと、脱水症状や熱中症を引き起こしてしまいます。入浴前に水分を摂取しておき、入浴中もペットボトルを持ち込むなど、こまめな水分補給が大切です。
また、美容のためにと長時間浸かっていると皮脂や肌の保湿成分であるセラミドがお湯に溶け出してしまい、肌が乾燥しやすくなります。
入浴後すぐに保湿クリームやローションを縫って保湿ケアをしたり、肌にうるおいを与える入浴剤を入れることをおすすめします。